この記事ではトランポリンを初めようと思ってる方、最近初めたばかりの初心者さん、特に大人になってから初めた方に向けて、トランポリンの上手な跳び方をお伝えします。
トランポリン歴15年以上で指導員の資格まで勢いで取ってしまった私が、実際の指導経験も交えてお伝えします。
上手なやり方のポイントはたくさんありますが、超重要かつ簡単な厳選した3つを紹介します。
さらに、トランポリンは足への負担も少なくないので、膝の心配をされる方向けに、膝の負担を減らせる跳び方も紹介します。
トランポリンの跳び方・やり方のコツ3選
大人になってからトランポリンに初めて挑戦しようという方向けにトランポリンの上手な跳び方を紹介します。
大事なポイントは、非常にたくさんあるのですが、ここでは初めたばかりの初心者さんでも簡単に意識できることを3つに絞って紹介します。
子供と違い、大人特有の難しさについても説明していきます。
結論を先にお伝えすると、手・目線・腹筋の3つです!
トランポリンの跳び方のコツ①:手(腕)
私が最も重要だと考えているのは手(腕)です!
「いやいや、トランポリンだぞ、足で跳ぶんだよ?」と思われたんじゃないでしょうか。
気持ちはわかりますが、上手に跳ぶコツは手にあります。
トランポリンの上でただまっすぐ跳ぶことを「ストレート」と言います。
初心者さんにありがちなのが、
①バランスを崩す
②長く跳び続けることができない
の2つです。
私のこれまでの指導経験では、何も伝えずに跳んでもらうと、ほとんどがこの2つのパターンのどちらかになります。
これは大人も子供も共通ですが、大人の方が上半身と下半身の動きがばらばらで①のパターンが多いように感じます。
それを解決するカギが手です。
みなさん、突然ですが、ラジオ体操できますか?
一番最初は深呼吸ですよね。
この深呼吸の手の動きができるなら、バッチリです!
トランポリンを踏んで上に跳ぶときにラジオ体操のように手を上げます。
てっぺんまで上がって、トランポリンに戻ってくるときにラジオ体操のように手を下ろします。
トランポリンで跳ぶときは、上に上がりながら手を挙げて、下に下がりながら手を下ろす。
手の動き自体はラジオ体操の深呼吸の時と全く同じです。
こうすることでリズムをとりながら理想的な跳び方にぐっと近づけます。
あ、ちなみにですが、私の経験上、年齢が上の人(大学生や大人)の方が初めての時はうまく跳べません。
これまでの経験で足をどう使えば上に跳べるかをなんとなくわかっているので、頭を使って跳ぼうとするんですよね。
このやり方ではなかなか十中八九うまくいきません。
普通の地面とトランポリンは全く感覚が違うので、これまでの経験通りにはいかないんですよね。
そういう意味では先入観のない子供(幼稚園児や小学校低学年)の方がサラッと跳べるようになることも多いんです。
大人と子供の最大の差は自分の体の動かし方を考えながらできるかどうかです。
「ラジオ体操をイメージ」という一言で、大人の場合は手の動かし方はマスターできちゃうんですね。
最初はなかなかうまくいきませんが、安心してください。
手を意識することを続けるだけで、みなさんすぐに跳べるようになってます。
しかも、大人でも子供でも私は手を徹底的に指導してます。
是非このやり方を採用してみてください!
トランポリンの跳び方のコツ②:目線
トランポリンを上手に跳ぶコツの2つ目は目線です。
みなさん、トランポリンを跳ぶとき、どこ見てますか?
未経験の方、どこを見て跳べばいいと思いますか?
これが決まってないと、目線が定まらず、恐ろしくバランスを崩してしまいます。
「目線を定める」というやり方は非常に重要なのです!
トランポリンは安全のため、ばねを隠すためのパットと呼ばれるもので、周りが囲まれています。
トランポリンを跳ぶときは、目の前のパットの中心を常に見ておくようにしてみてください。
このルールを決めておくだけで、めちゃくちゃ安定します。
上級者になってくると、目線をずらすこともあるのですが、しばらくの間はパットの中心をずーっと見ておきましょう。
トランポリンの上手なやり方として、一番お手軽かもしれません。
私が初めて目線を上にずらしたとき、びっくりするくらいバランスを崩しました。
平衡感覚が狂うというか、まっすぐ跳べていないような感覚で、とても怖かったのを覚えています。
最近私の教えているクラブに入会した小学生は前後左右にフラフラしていましたが、その子の場合は目線を固定するようにしたらかなり改善しました。
私は、「ここ見ながら跳んでね~」と言いながら、目線を置くべき場所にタオルや技が書いてあるカードを置いて注意を引くようにしています。
このやり方で多くの生徒の視線を集めてきました(笑)
これに関しては子供の方が思考がストレートな分、何も考えずまっすぐそこを見てくれるので、大人よりも習得は早いイメージがあります。
大人の場合はこれまでの経験で無意識にいろいろなところを観察してしまうのかな、と想像してます。
蛍光色だったり、周りと明らかに違う色だったり、少しでも違う色を注目したい場所に置くことで、少しは目線を固定しやすくなると思います。
タオルを置くだけで、自分でもできることなので、是非やってみてください。
トランポリンの跳び方のコツ③:腹筋
トランポリンの上手な跳び方3つ目、最後の一つは腹筋です。
先ほど登場した初心者の生徒は前後左右にフラフラしていましたが、これの原因の一つに腹筋があります。
トランポリンを跳ぶときに、腹筋に力が入っていないとまっすぐ跳べません。
跳んでるときは、グッとお腹に力を入れて跳ぶんです。
私たちは「体をしめる」と表現しますが、子供達にはなかなか伝わりません(笑)。
私の経験上、これに関しては大人の方がサクッと理解してくれますね。
これは大人の強みですね!
まっすぐ跳ぶことはうまいことの象徴でもあり、上達のためのカギです。
そして何より、フラフラしていると危ないですからね(-_-;)
どのように意識するかというとトランポリンから跳び上がる瞬間にお腹に力を入れ、それをそのままキープしておくイメージです。
この意識があるとないでは大違いです。
実際にやるとびっくりするくらい疲れますが、確実に上達は早くなります。
あとは、腹筋の筋トレはやるようにしてみてください。
私の所属しているクラブでは、準備運動の後に腹筋の筋トレをやるようにしています。
トランポリンで膝を痛めない跳び方はあるのか?
さて、ここまででじトランポリンの上手な跳び方のコツを紹介してきました。
これだけでも大人からトランポリンを初めようと思った方でも、上達速度は段違いです。
しかし、成長すればするほど、けがへの心配も大きくなるのではないでしょうか?
かくいう私も、けがはしやすくなっているような気がします。
この記事の最後に、膝を痛めない跳び方を紹介します。
といっても、実はそこまで心配しなくても大丈夫なんです。
準備運動をきちんと行うのは大前提として、急激に大きな負荷をかけなければ痛めることはそんなにありません。
実際にトランポリンを跳べばわかりますが、伸縮性が想像以上に大きく、衝撃をかなり吸収してくれます。
初心者の場合、けがを心配するほど高く跳べないので、そんなに心配しなくても問題ありません。
しかし、それでも心配な方に向けて、私が普段跳ぶときに膝を痛めないように意識していることを紹介します。
前述したとおりですが、それは、「少しずつ変化させる」ということです。
経験者になると、数回のジャンプでかなり高くまで跳べますが、そうすると膝への負荷が一気に大きくなってしまいます。
なので、高さを出すにも少しずつ、止まるときも少しずつ勢いを弱めていきます。
急に力を入れる、急に止まる、ということを避ける意識を持ち、よほど変なことをしなければ膝を痛める心配はほとんどありません。
私はトランポリンのほかに、器械体操も選手コースでがっつりやっていましたが、トランポリンよりも器械体操の方が膝を痛める人が多かったように思えます。
最近あった膝を痛めた例に、私の友人がいます。
彼は子供の時(小学生~中学生の時)にトランポリンをやっていて、大人になって久しぶりに跳んだ時、当時と同じテンションで全力で跳んだ結果、若干膝を痛めてました。
しかも、学生時代とくらべ、かな~り太っていました(笑)
あ、そうそう、「痩せる」というのも膝の負担を減らす超有効な手段なのですが、いろいろとツッコミがありそうなので、ここでは省略させていただきます…(笑)
トランポリンの跳び方まとめ
え?トランポリンのコツなのに足の話ないじゃん…
と思われた方もたくさんいると思いますが、変に意識をするよりも、手でリズムをとって目線を定め、腹筋に力を入れることを意識していけばまずは十分です。
初心者向け、特に大人から初める人向けのトランポリンの上手なやり方はこの3つです!
そして、今回紹介した3つは、上級者になっても大事です。
私が教えている生徒の中にも、油断するとできていないことがちらほらあります。
そして、これはトランポリンのすべての技に共通するので、今後の成長のブースターにもなります。
まだ初めてない方も、最近始めた初心者さんも、是非この3つを意識してみてください。
膝も初めたばかりの状態であれば、痛めることはほとんどないので、急な負荷を避ける意識を持ち、そんなに難しく考えずに挑戦してみてください。
どんどん成長できてトランポリンが楽しくなること間違いなしですよ!