トランポリンは体に悪い?トランポリン歴15年以上の指導員が解説!

トランポリン

「トランポリンをすると体を痛めることもあるから、トランポリンは体に悪い」という話を聞いたことがないでしょうか?

実際にそれを気にする方もいるのも事実です。

この記事では、トランポリン歴15年以上の私が、実際の体験も合わせて、トランポリンは体に悪いのかを説明していきます。

 

トランポリンは体に悪いって本当?

では、さっそく結論から。

トランポリンをやるのは体に悪い、なんてことはありません!

むしろ、姿勢が良くなったり、体幹を鍛えることができたり、メリットはたくさんあります。

では、なぜ「トランポリンは体に悪いのでは?」と言われるのでしょうか。

私は、これはトランポリンをやったあとの体の痛みが原因と考えています。

たしかに、トランポリンをやった後に体の痛みがあったら、あまりいい気分ではありませんよね。

しかし、実は当たり前のことでもあるんですね。

トランポリンをやった後の痛みの原因は大きく2つ挙げられます。

それは、筋肉痛による痛み体に負担をかけすぎたことによる故障直前の痛みです。

それぞれ解説していきます。

 

筋肉痛による痛み

これは、誰しも通る道ですね。

というか、筋肉痛になるのは当たり前と言えます。

トランポリンを跳ぶと、普段使わない筋肉をたくさん使います。

足だけに注意が行きそうですが、それ以外も腕やお腹など、体の様々な部分を使ってトランポリンを跳ぶことになります。

これは、トランポリンは全身運動と言われる理由でもありますね。

そして、筋肉痛になるということは、「今まで全然使っていなかったけど、筋肉痛になったところは久しぶりにしっかり動かしたよ」という意味でもあります。

つまり、トレーニングした証拠とも言えます。

体を動かした後に痛みがあるのは確かに気分の良いものではないかもしれませんが、足、腕、お腹、背中、首などはトランポリンを跳ぶと筋肉痛になる可能性があります。

なので、痛い=トランポリンが体に悪い、とすぐに考える必要はありませんよ。

 

体の負担による痛み

もう一つ、体に負担をかけすぎて故障直前になるような痛みを伴うケースがあります。

つまり、広い意味でのけがですね。

おそらく、トランポリンは体に悪いのかを気にするのは初心者の方が多いと思いますが、初心者であれば、何らかのアクシデントがなければ、けがはしていないと思います。

というのも、体にけがをするほどの負担がかかる跳び方はできないからです。

トランポリン歴15年以上の私が、きちんと準備運動をして全力で跳ぶような強度の運動を、初心者がいきなりやれば、確かに体を痛めるかもしれません。

しかし、技術的に初心者であれば、そこまでの強度はトランポリンでは出せません。

多少経験してます、という人であっても、私の半分の高さも出せません。

自慢したいとか、そういうことではなく、そもそも体を壊すほどの強度は出ないので安心してください、ということです。

とはいいつつも、そのほんの少しでも、かなり良い効果があるんですよ、トランポリンには!

なので、「高く跳べないから意味ないんじゃ…」と思う必要はありませんので、安心してください。

もちろん、足をくじいた、トランポリンから落ちたなどのアクシデントがあったら、それは普通にけがです。

この場合は筋肉痛のみが原因ではないので、すぐに病院へ行くことをおすすめします。

なので、明確なアクシデントがなければ、十中八九筋肉痛だと考えてよいと思います。

 

【実体験】実は私は腰を痛めています

実体験では、私は腰を痛めています。

しかし、この原因は、昔からトランポリンと器械体操をやり続けたことが原因だと考えています。

おそらく、原因の大半は器械体操だと思っています。

小学生の高学年のとき、1週間のうち1日か2日の練習だったのが、急に5日以上体操とトランポリンの練習をするようになりました。

体が出来上がる前にかなりの量の練習をしていたので、結果として腰を痛めてしまったようです。

振り返ると、器械体操を初めたのは、周りの生徒よりかなり遅かったのですが、選手コース(かなりガッツリやるコース)になるまでの時間はとても短かったようです。

なので、他の生徒はたくさん練習して少しずつ負荷を増やしていったのに対し、私は急激に負荷が増え、回復の時間も十分に取れなかったからではないかと考えています。

意図しなかったとはいえ、このような負荷のかけ方になってしまったため、腰を痛めてしました。

しかし、逆に言えば、少しずつ負荷を上げていく分には問題ないとも言えます。

週5日以上、1日3時間以上の練習を高強度でやる、といったような急激なスタートをしなければ大丈夫だと思います。

 

トランポリンはNASAも支えてます!

急にNASA?と思ったかもしれません。

トランポリンは体に悪くないぞ、という証拠として、NASAの例を紹介します。

NASA(National Aeronautics and Space Administration)はアメリカにある宇宙開発を行う機関です。

目立った仕事だと、宇宙飛行士をスペースシャトルで宇宙に送り、実験などを行うことなどがありますね。

ここで注目すべきは宇宙飛行士です、

宇宙飛行士は宇宙に行く前に厳しい訓練をし、地球に帰ってきてからもたくさんのトレーニングを行います。

というのも、宇宙空間では地球とは環境が違いすぎ、筋肉や骨などの体の組織が弱ってしまうからです。

なので、宇宙に行く前は厳しい訓練を行います。

その訓練に、トランポリンが大活躍しています。

それを紹介した記事の一部を紹介します。

Jordan S. Rubin and Bernard Bulwer, weight loss experts, realize the connection of trampoline use and increased bone mass. They stated the following in their book, Perfect Weight America: “Jumping on a trampoline is one of the best and most complete anaerobic exercises you can do, since jumping strengthens muscles, tendons, and ligaments—and demands great energy. The acceleration, deceleration, and gravity pull positively stress your bones, which results in higher bone density (167). Higher bone density has been linked to stronger bones and a decreased incidence of fractures—a looming threat for returning astronauts. Furthermore, Bruce Fife states that weight-bearing exercise, like rebounding on a trampoline, helps protect against osteoporosis later in life (131). He goes on to state the following:

“Rebound exercise is “the most efficient and most effective form of exercise yet devised by man…(because) it does not just strengthen the muscles, but it strengthens every single cell of the body, both muscle and nonmuscle. It strengthens the bones, cartilage, joints, and every organ of the body. The liver, pancreas, kidneys, brain, etc are all subjected to the increased gravitational force of rebounding and will respond by growing stronger. In so doing, they build up increased resistance to disease. As a result, all of the systems and organs of the body function more efficiently”(131). Astronauts could allow encourage their bodies to recover from their time in space in an efficient and enjoyable way.
(出典:https://www.vulyplay.com/en-US)

要約すると、専門家曰く、

  • トランポリンでジャンプすることで筋肉、腱、人体が強くなるよ
  • トランポリンは最高かつ完全な無酸素運動ですよ
  • 加速・原則・重力で骨が強くなって骨折や骨粗鬆症のリスクが減るよ
  • 筋肉だけでなく、それ以外の体のすべての器官の強化にもなるよ
  • 宇宙飛行士はトランポリンで楽しく効率的に体を回復させることができるよ

ということです。

NASAも支えているトランポリン、やらない理由はもうありませんね。

 

トランポリンを安全に楽しむために

トランポリンは体に悪くないということがわかっていただけたと思います。

とはいいつつ、できるだけ危険を取り除きたい、と思う方もたくさんいらっしゃると思います。

なので、より安全に楽しむ方法をお伝えします。

 

食後は避ける

簡単に想像できると思いますが、何かを食べた後はやめた方が無難です。

けがしないとしても、気分が悪くなる可能性が高いです。

トランポリンに慣れている経験者でも気分が悪くなることがありますので、慣れていない初心者さんはよりそうなる可能性があります。

というか、ご飯食べた後って、走るのもしんどいですよね(笑)

なので、食後すぐは避けましょう。

 

準備運動をしっかりする

準備運動をしない方がいいのか、した方がいいのかという議論は様々なところであると思いますが、今回のような場合では準備運動はした方がいいです。

というのも、トランポリン初心者さんにとっては、本人が思っている以上に体のいろいろな場所を使います。

甘く考えず、体を温めつつ、準備をする方がはるかに安全です。

急激な負担がかからないように準備運動はしっかりやっておきましょう。

 

余分なものは身に着けない

あとは服装です。

硬いものやトランポリンで不要なものを身に着けていると、事故やはそんにつながります。

過去、教えているときに、ポケットに入っていたスマホが宙を舞う光景を目にしたことがあります。

見事に弧を描いて場外に跳んでいきました(笑)

もちろん、その生徒は意図的にスマホをポケットに入れていたわけではないのですが、跳ぶ前は余分なものを持っていないことをきちんと確認してからにしましょう。

服装についてはこちらの記事でも紹介していますので参考にしていただければと思います。

子供に対しての記事ですが、大人も基本的な考え方は同じです。

トランポリンを跳ぶときの服装は?子供の習い事で必要になるモノは?
この記事ではトランポリンを子供に経験させてみようかなと考えている保護者に向けて、トランポリンを跳ぶときの子供の服装を紹介します。服装以外にも、習い事としてトランポリンを始めるときに必要なものを、私の15年以上のトランポリン経験、指導員としての経験から紹介します。

 

まとめ

いかがだったでしょうか?

トランポリンは体に悪いかどうか、ご理解いただけたと思います。

適切に活用すれば、トランポリンは体に悪影響を与えるどころか、NASAを支えるほど優秀なツールになるんですね。

初めてやることに不安や心配は付き物ですが、是非勇気をもって一歩踏み出してみてください。

トランポリンには体に悪いことはほとんどなく、良いことばかりですし、何よりとっても楽しですよ!

 

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