トランポリンは子供にいい効果がある?身長が伸びるのは本当か?

トランポリン

多くの全国のお父さんお母さんにとって、お子さんの身長は関心事のひとつですよね。

学校でも、クラスで背の順で並ぶと何番目かな、といった具合で。

私はトランポリンの指導員をしていますが、特に小さなお子さんをお持ちの保護者から「トランポリンって子供の身長伸ばすのに効果ありますか?」と聞かれます。

この記事では、トランポリン歴15年以上で指導員もしている私が、トランポリンは子供の身長を伸ばす効果があるかどうかについて解説します。

是非、トランポリンを活用するときの要素の一つにしてみてください。

 

トランポリン選手って身長は高い?

では、初めにトランポリン選手の身長はどうなのかを紹介します。

バレエーボールやバスケットボールなど、ジャンプが絡むスポーツをしている人は身長が高いイメージありますよね。

トランポリンをやっている人はどうなのでしょうか?

 

トランポリン選手の身長

過去に、トランポリン競技者とそうでない人の体型について茨木大学で調査されていた結果がありました。

トランポリン競技者とそうでない人の身長と体重は以下のようになります。

トランポリン競技者・非競技者の体型比較
トランポリン競技者 トランポリン非競技者
身長の平均 (cm) 168.8 169.8
体重の平均 (kg) 57.5 62.3

トランポリンをしていてもしていなくても身長はそんなに変わらず、体重は軽いという解釈が適切かと思います。

ここで言えるのは、身長はそんなに高くはない、むしろ小さいとも言えるかもしれません。

※ここでのトランポリン競技者とは、週1回1.5時間~週6回2.5時間程度の運動を3ヶ月~18 年間行っている人が対象です。

 

なぜ、トランポリン選手の身長は高くないのか

バレーやバスケと同じく、ジャンプの動作はあるし、むしろトランポリンの方が圧倒的にジャンプしているはずなのに、なぜ身長が小さいのかを私なりに解説してみます。

それは、競技の特性です。

バスケやバレーは慎重そのものがアドバンテージになります。

しかし、トランポリンや器械体操は身長が低い方が有利なのです。

皆さんご存じの通り、宙返りなどの技が多いトランポリンや器械体操ですが、回転に着目すると、体が小さい方が、回転がかかりやすく、有利なのです。

体を伸ばした状態(伸身って言います)で宙返りをする方が、小さく体を抱えた状態(抱え込みと言います)の宙返りよりも難度が高いのです。

つまり、高得点になります。

しかし、伸身宙返りは、体の大きさがダイレクトに影響します。

ぱっと見でも、空気抵抗とか大きそうで大変そうに見えますよね。

そういった理由で、体が大きい人はトランポリンに残りにくいのかなと思います。

なので、一概にトランポリン選手とバレーボール選手などの比較はできないかなと思います。

 

トランポリンと器械体操は似ているようで違いがたくさんあります。

どんな違いか、どんな人におすすめかをこちらで紹介しているので、お子さんの競技選びの参考にどうぞ。

トランポリンと器械体操の違いは何か?どっちを選ぶべき?
この記事では、トランポリンか体操を新しく初めようかなと考えているお子さんのいる保護者に向けてトランポリンと体操、特に器械体操との違いについてお伝えしていきます。それぞれ、オススメな人やどちらも経験者である私が感じたやっていてよかったと感じたことなどを紹介します。

 

 

トランポリンに子供の身長を伸ばす効果があるのは本当か?

世間では、トランポリンは子供の身長を伸ばす効果がある、と言われることがあるようです。

世のお父さんお母さんはやはり気になるようで、トランポリンのおまけ的な効果として、「子供の身長も伸びだらいいな」と思っているようです。

結論から言います。

「理論上効果あり、しかし個人差も大きい」です。

 

なぜ、トランポリンは子供の身長を伸ばす効果があると言われるのか?

これには、理由があります。

一般的に身長を伸ばすためには、

  1. バランスの良い食事で栄養を摂る(特にカルシウム)
  2. 日光を浴びる
  3. 筋トレを極端にやりすぎない
  4. 上下方向に圧力、負荷がかかる運動を行う

の4つが必要とされています。

簡単にコメントしていきます。

 

バランスの良い食事で栄養を摂る

これは言わずもがな、ですね。

人間は食べたもので体を作るので、成長期の子供に限らず、健康のためにはバランスの良い食事で栄養を摂取する必要があります。

また、身長という意味ではカルシウムが必要とされています。

 

日光を浴びる

これは、食事で摂ったカルシウムを体に吸収するためです。

食事で体内に栄養を入れても、きちんと吸収されなければ意味はなく、カルシウムは比較的吸収されにくいとされています。

カルシウムの吸収にはビタミンDが必要になります。

このビタミンDは日光を浴びることで体の中で作られます。

なので、日光を浴びる⇒ビタミンDが作られる⇒カルシウムを吸収できる

となるわけです。

 

筋トレを極端にやりすぎない

これは、筋肉がつきすぎると、伸びようとする身長を筋肉が抑えてしまうようなイメージですね。

私は学生時代、トランポリンだけでなく、器械体操もやっていましたが、そこでも「筋肉付きすぎると身長伸びないよ」と言われながら筋トレをやっていた気がします。

 

上下方向に圧力、負荷がかかる運動を行う

これがトランポリンで身長が伸びると言われている主な理由です。

上下方向の圧力という意味では最適と言っていいのではないでしょうか?

むしろ、「トランポリンをする」と書き換えてもいいくらい最適な運動ですね。

トランポリン以外だと、縄跳びやバレーボールなども効果的だと思います。

 

【実体験】トランポリンで身長は伸びたのか?

では、15年もトランポリンをやっていた筆者の私は、信仰が伸びたのでしょうか?

20代後半の私の身長は約165cmです。

言いたいことはわかります。

政府統計のポータルサイトを参考にすると、私の年齢での身長の平均は171.7 cm、標準偏差は5.5です。

はい、小さいですね(泣)

しかし、振り返ってみると学生時代、一緒にトランポリンをしていた友人たちは身長が高かったような気がします。

これが、個人差というやつですね。

別の見方をしたら、トランポリンをやっていたからこのくらいの小ささで済んだ、とも…。

私からいえることは、「理論上効果はありますが、過度な期待をしない」ということですね。

 

なぜトランポリン選手は背が低いのか

少しだけコメントさせてください。

トランポリンは身長が伸びると言っているのに、トランポリン選手はどちらかと言えば小さいじゃないか、と思う方もいらっしゃると思います。

この矛盾しているように思える主張について、私なりの考えを示しておきます。

トランポリンを本格的に競技として行っている選手は、目指すものは勝利になります。

勝つために、あらゆるものを犠牲にし、人生かけて練習します。

そのような世界で、身長は皆さんが思っている以上に大きくシビアな問題なのです。

身長が高いだけで、回転する際はい大きなハンディキャップになってしまいます。

なので、身長が高い人はトランポリンや器械体操という競技に残りにくいのだと思います。

そのくらい、不利になってしまうんですね。

ちなみに、器械体操の内村航平選手の身長は162cmと、やはり平均よりは低いんです。

要するに、理論上は身長を伸ばすことに有効でも、本格的な選手で身長が高い人はトランポリン選手としてあまり続けない傾向にある、ということです。

あくまでも、私の経験から感じた印象です。

 

また、こちらの記事では何歳からトランポリンをやればいいの?というテーマにしています。

興味のある方は是非ご覧ください。

【トランポリン】子供は何歳から?遅すぎることってあるの?
この記事では、保護者の皆さんに向けて、トランポリンを子供は何歳から初めるべきかを紹介します。家庭用に購入できるタイプの場合、トランポリンクラブに入会する場合のそれぞれを取り上げてみました。そして、早く始めなければならないたった一つの場合についても説明しました。

 

子供の身長を伸ばすのにトランポリンが選ばれる理由

トランポリンは身長を伸ばすことに効果がありそうだということはご理解いただけたと思います。

世の中には、家庭用のトランポリンを購入してまでお子さんにトランポリンを経験させるご家庭もたくさんあります。

この記事では、身長を伸ばすことと子供の成長という観点でトランポリンが選ばれる理由を3つ紹介します。

 

膝への負担が少ない

身長を伸ばすには上下運動がいいと紹介しました。

床の上でのジャンプを含め、上下運動は膝への負担は大きいです。

膝を痛めてるとジャンプなんてできないですよね。

しかし、トランポリンでジャンプすれば、上下運動で生じる負担の一部をトランポリンが吸収してくれます。

つまり、膝への負担が小さくなるのです。

これだけでも、同じジャンプをするならトランポリンを選ぶには十分すぎる理由ですね。

 

骨密度の上昇

トランポリンは骨密度の上昇にも効果があるとされています。

骨折して治ると骨が強くなる、という話を聞いたことがないでしょうか?

これは壊れた部分を修復するときに、もう一度壊れないように頑丈になろうとする体の機能が働いた結果です。

要するに、骨を強くするには負荷が必要ということです。

ジャンプをしている間、実は体に負担がかかっているのです。

感覚的には、飛行機の離陸や着陸のタイミングはちょっと圧力を感じると思いますが、そんな感じです。

日常生活とは違った方向・大きさの圧力が全身にかかるため、この負荷が骨密度上昇に効果があるということです。

これは同じジャンプでも縄跳びよりもトランポリンが適していると言えますね。

 

実は全身運動

トランポリンはジャンプに目が行きがちですが、実は全身運動としても優秀です。

足だけでなく、腹筋や背筋も鍛えられます。

全身運動をすることで血流が良くなったり、夜の睡眠にもいい影響があったります。

 

また、それ以上に、トランポリンは楽しいという絶対的なメリットもあります。

遊び方のバリエーションもたくさんありますし、一人で黙々とやる以外にもやり方はあります。

こちらでは、ちょっと珍しい遊び方を紹介していますので、参考にしてみてください。

トランポリンの遊び方!成長&遊びの両立方法オススメ3選!
この記事では、トランポリンを初めてできる技が少しずつ増えた人向けです。そんな人に向けてトランポリン歴15年以上で指導員の資格も持つ私が、トランポリンでの遊びを紹介します。遊びと成長を兼ね備えた一挙両得の方法を3つお伝えします!

 

まとめ

トランポリンに子供の身長を伸ばす効果があるのかについて紹介してみました。

理論上効果がありますが、個人差もあります。

しかし、トランポリンは身長以外にも子供の成長にメリットはたくさんあります。

トランポリン選手の身長を見て、効果ないじゃん、と思わずに、是非積極的にトランポリンを取り入れてみてください。

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